女子未来大学事務局 青山雅子(以下、青山):では始めさせて頂きたいと思います。皆さん本日は日曜日の昼間というお忙しい時間帯に『もっと自由に、もっと楽しく!自分らしく生きる秘訣』というシーラさんの授業にお集まり頂きまして、本当にありがとうございます。1時間半という短い時間ではありますけれども、ぜひぜひ楽しくご参加頂けたらと思います。
ここから本日の授業の主催であります女子未来大学のご紹介を簡単にさせて頂けたらと思います。ここからは女子未来大学ファウンダーの猪熊真理子にバトンを渡させて頂きます。よろしくお願いします。
女子未来大学ファウンダー 猪熊真理子(以下、猪熊):皆さんこんにちは。女子未来大学ファウンダーの猪熊と申します。本日はシーラさんの授業ということで、お着物の方も数名見えてとても素敵だなという風に拝見させて頂いております。私自身は今株式会社OMOYAという会社を経営しているんですけれども、女性支援を約15年やっています。あとは伝統文化の方で言うと、一般社団法人全日本伝統文化後継者育成支援協会というのをやらせて頂いております。
この女子未来大学なんですけれども、社会人女性向けの学びのプラットフォーム、そしてコミュニティとして私を含め3人の共同ファウンダーで立ち上げた事業です。私猪熊真理子と、本日出席しております駒崎クララと、岡田寿代という3人で立ち上げたものです。
元々女子未来大学を立ち上げようと思った背景なんですけれども、女性のライフスタイルだったり価値観が多様化している中で、女性たちがどのように幸せに豊かに生きていくのかといったときに非常に悩まれる女性が多い中で「答え(Answer)そのものを誰かに教えてもらうのではなく、答えを自ら導き出せる力(How to think)を持つ女性を一人でも多く増やしたい」ということで社会人女性たちの学びの場をスタートしました。
女子未来大学は3つのコンセプトがありまして、「女性が豊かに生きていくために自由に学ぶ」「学びを通して創発するコミュニティ」「多世代・多様な価値観の人から学ぶ」の3つです。入学金もなく、カリキュラムもないです。今回のように興味を持ったテーマにご参加頂いています。コロナ禍になってからオンラインの授業が中心になっておりますけれども、講師・教授陣からの学びもそうですし参加者の皆さん同士の交流を通して、女性が自由に豊かに生きていくための学びを作っていこうということで、2014年から授業を展開しております。
女子未来大学は4つの学部がありまして、「なりたい自分になる学部」「想いを磨き実現する学部」「多様な人を知る 人を理解する学部」「世界と繋がる 日本を知る学部」ということで、伝統文化だったり日本の和の文化についての授業も過去に行っております。2014年にスタートしてから今まで累計2000名を超える皆様にご参加頂いておりまして、10代から60代まで幅広い女性たちに参加して頂いております。今後もご興味がある授業等ありましたら、皆さんもご参加頂ければなと思っています。これは過去の実績なんですけれども、女子未来大学は2014年11月7日のローンチイベントで約100名の女性たちに集まって頂きました。
コロナ禍になってからはオンラインで開催していますので北は北海道から南は沖縄まで日本全国の女性たちに、国内だけではなくて海外からも女性が参加されることもありましたので、また幅広くいろんな学びを提供していきたいなという風に思っております。
青山:ありがとうございます。ではここからはKIMONOBIJINさんのご紹介をさせて頂けたらと思います。よろしくお願いします。
KIMONOBIJINファウンダー 平田紗弓:よろしくお願い致します。ありがとうございます。着物コミュニティメディアKIMONOBIJINを運営しておりますファウンダー代表の平田紗弓と申します。和文化に興味のある方と伝統文化事業者を繋ぐ便利なサービスを展開しております。
是非このQRコードからKIMONOBIJINサイトをご覧頂ければと思います。主に伝統文化関連の情報を投稿したり情報収集できる、無料で使えるプラットフォームです。例えば着物で行きたくなるようなイベントですとか、習い事、ショップ、記事などが掲載されています。
国内ではプレスメディアとして取材に出向いたりPRをさせて頂いたり、あとはイベントの開催やサポートもしておりました。2016年からコロナ前までなんですが、毎年海外でも着物ファッションショーですとか和文化の普及の取り組みを行って参りました。現在はエンジニア不足で開発がかなり遅れているんですけれども、今後サービスの大幅な拡大、新サービスのリリースを予定しております。SNSでは和文化関連のプレゼント情報などもいろいろと発信しておりますので、是非フォローして便利なKIMONOBIJINサイトをご活用頂ければ嬉しいです。
今回はKIMONOBIJINオフィシャルライターにも就任して頂いております、テレビでも大活躍の着物研究家シーラ・クリフさんをゲストに、今回素敵な女性が集まる女子未来大学さんとコラボさせて頂き本当にありがとうございます。シーラさんの魅力ですとか色々な魅力を今回発見頂ければなと思います。
青山:ありがとうございます。ご紹介にありました通り、女子未来大学とKIMONOBIJINさんの特別コラボ授業ということで開催させて頂きます。メイン教授であるシーラ・クリフさんから自己紹介をよろしくお願いします。
着物研究家 シーラ・クリフ(以下、シーラ):女子未来大学の皆さん、ありがとうございます。とても光栄です。参加者の皆さん、来て頂いて本当にありがとうございます。私はイギリスから1985年に日本に来ました。本当に何も知らないで日本に来て、ただの夏休みのつもりだったんです。私は元々ファッションが好きだったんですが、あるときに骨董市へ焼き物を見に行ったらそこに掛かっていた着物がしなやかで色が綺麗でどんなものかわからないんですけど好きになっちゃったんですね。「この服は素晴らしい」と思いました。最初は外からの魅力を感じてその色の鮮やかさとかしなやかさと模様の面白さに惹かれて、赤い長襦袢を買ってしまったんです。でも勉強するとだんだん奥が深いことがわかってきまして、着物にハマってしまったということです。30年間十文字学園女子大学の教授を経て今名誉教授になっているんですけど、どんどん着物の発信が中心になってしまって、去年の4月から大学を辞めて今は着物研究家とかスタイリストとして生活をしています。
2021年11月に2冊目のスタイルブックを出版しました。2年前にかもめの本棚で1冊目の『SHEILA KIMONO STYLE』を出して結構人気だったので、「もう一冊出しませんか?」という声がありました。2冊目を出すんだったら新しい素材が必要だと思って、最初は季節のスタイルだったんですけれども季節のスタイリングは一つの種類のスタイルであってそうじゃないスタイルもあるので、もう少し前よりスタイリングの冒険とかいろいろ自信を持ってスタイリングの新しい方法をやり出したので、2冊目ができるんじゃないかなと思って挑戦してみました。
青山:ありがとうございます。そんなシーラさんをお迎えして、本日は『シーラ流 Happyな生き方について』というテーマでトークセッションをさせて頂けたらと思います。5つほどトークセッションのアジェンダがあるんですが、ここからはモデレーター猪熊真理子でシーラさんとのトークセッションで進めて頂けたらと思います。どうぞよろしくお願いします。
猪熊:皆様改めまして猪熊です。よろしくお願いします。いくつか私どもの方からシーラさんにお聞きしたいことを聞いていくんですが、「シーラさんのお話を伺いたくて来ました」って書いてくださってる方がたくさんいらっしゃるので、もし聞いてみたいことがあれば後で質疑応答の時間もあるんですが、話を聞きながらチャット欄で「こんなこと聞いてみたいですがこれはどうですか」という風に書いて頂いても結構ですので、是非ご質問頂ければと思います。
先ほどシーラさんから自己紹介として今の仕事とかお着物との出会いをお話し頂いたんですが、焼き物を見に行って着物と出会ってその後からどのように着物のことを学んでいったのか?というのを皆さんが知りたいところかなと思います。例えば着付けのこともあると思うんですけど、織とか染めとか着物の様々なことをどこかに行って誰かに教わったのか?独学で学んでいたのか?シーラさんはどのように学ばれていかれたんでしょうか?
シーラ:はい、着物を着るために着付け学園に行きました。最初はちょっと高い着物を買ってしまったんですね。(笑)もったいないので自分が着られるだけでいいと思って一番最初のコースに行ったんですけど、最初のコースに行って終わったら綿の着物しか着られないから次のコースに行って絹の着物を着られるようになったんですけど、結局ハマってしまうんですよね。次から次へ行って、結局免許を取りました。
猪熊:自装から始まって他装の魅力とか、着付けの魅力とか、着物の魅力にハマっていかれたっていうことなんでしょうかね。
シーラ:そうですね。あと染織とかそのような着物ファッションは、今みたいにインターネットがなかったので着方を習うのは着付け学園しかなかったんですけど、今は気楽にインターネットでいろんな人の YouTubeを見れるようになっていますね。当時はインターネットがなかったので本屋とお店に行きました。着物の本も読めないんですけど買ってしまったり、ページをめくってたくさん見たりしました。
猪熊:目の肥やしにするって感じでしょうか。
シーラ:その時代ってすごくハードセールスでお店に入ると、店員さんがくっついてくるんですよね。結局私は何も買えないんですけど、いろいろ一生懸命説明してくれました。ほとんど日本語がわからないんですけど少しだけは理解ができて、どんどん着物を見る目というか染織のことが少しずつ分かってきました。
猪熊:やっぱりご自身がすごく着物を愛していて、そこに好奇心というか興味関心があって没頭していってたくさんのものを見て、それをご自分のものにされていたっていう感じなんですね 。ありがとうございます。
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