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<書き起こしレポート:前編>今まで誰も教えてくれなかった、人間関係のモヤモヤを解消するコツを伝授「私らしさを知り、コミュニケーション能力を上げる7つの方法

更新日:1月21日



女子未来大学 ファウンダー 猪熊 真理子(以下、猪熊):本日は「今まで誰も教えてくれなかった人間関係のモヤモヤを解消するコツ 私らしさを知りコミュニケーションが上手くなる7つの方法」ということでお話ししたいと思います。


まず簡単に私の自己紹介からすると、株式会社OMOYAという会社を10年ぐらい経営しておりまして、この女子未来大学のファウンダーです。元々、東京女子大学で心理学を学んでおりまして、認定心理士の資格も持っています。新卒でリクルートという会社に入って、事業戦略をやったり、ブランドプロモーション戦略をやったり、マーケティングをやったりしていたんですが、リクルートは副業ができまして、リクルート在籍中に自分の会社を立ち上げて、「女性が豊かに自由に生きていくこと」をコンセプトに、女性支援の事業を始めました。

2014年、女子未来大学ができたのと同じ年に独立をしまして、株式会社OMOYAという会社でコンサルティングをやったりしながら、女性活躍推進の研修をやったり、女性の起業家支援をやったりしています。 今多様な価値観の中の多様な幸せを女性たちが歩めるような未来を目指すっていうことをすごく考えてまして、女性のためのキャリア支援とか、心理的な支援をさせていただいています。元々香川県出身なんですけど、19歳で東京に出てから15年ぐらいずっと東京に住んでいたんですが、コロナ禍と妊娠・出産が全て重なって、主人が大分の人だったので、今大分に在住しています。 


皆さんも人間関係っていろんなところで悩むと思うんですね。家族も、自分の親だったり、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟のこととか。もしご結婚されていれば、義理のご両親、義理の兄弟のお悩みもあるかもしれません。あと友人、恋人関係、職場などの人間関係とか

いろんなところで自分とタイプの違う人と出会うところはあると思うので、人間関係で悩まない人というのは多分ほぼいないと思います。


やっぱりコミュニケーションが上手になるというのは、多様な人を理解する知識を持っていたり、心を持っていたり、その技術がある人の方が、人間関係で悩むことが少なかったり、トラブルを起こすことは少ないのかなという風に考えたりしています。 例えばなんですけど、あんまり仲良くないとか知人とか、距離のある友人だと、あんまり問題にならないんだけど、非常に身近な人。例えば、夫とか親、兄弟、そういう身近な人だけの人間関係がすごい苦手という方もいらっしゃったりします。大切な人なのに、些細なことで喧嘩して関係が良くならないとか、上司や部下にどうしても合わない人がいたり、 いつも傷つけられるとか。特に職場での人間関係って、お友達とかパートナーと違って自分で選べないじゃないですか。上司は会社で決められちゃって、部下も会社が決めた部下をマネジメントしなきゃいけなかったり、どうしても合わない人と出会いやすい場所です。


人間関係がうまくいかない今の自分を変えたいなとか、いろんな思いを持っている方がいらっしゃるかなと思います。 事前にエニアグラムの性格診断してもらったんですけど、コミュニケーションがうまくなる1番ベーシックな考え方としては、まず自分の性格の得意・不得意、コミュニケーションの癖、思考の癖を知るというのがすごく役に立ちます。まず自分自身のタイプをしっかりと知って、理解すること。その長所とか短所を理解することで、プラス、自分とは異なる、もしくは自分と同じタイプの人もいるかもしれませんけど、様々なタイプの他人がいることを理解することで、自分を生かしながら相手と良い関係を築けるようになることかなという風に、私自身は定義をしています。



猪熊:目の前の問題に対処するだけではなくて、どんな自分になりたいかを考えるということがすごく重要で、現在と理想のギャップを考えることによって、理想に近づいていくという考え方なんですけど、特にコミュニケーションとか人間関係というところにおいて言うと、ステップが少しあります。例えば、このAs isの下のところに書いてありますが、現在の自分として、何度も同じ失敗をして、人間関係がうまくいかない、ということがあるとします。本当にたくさんの女性たちの悩みを聞いていて思うんですけど、人間関係に悩んでいる人って「同じようなタイプの相手、こういうタイプの相手が苦手で、人が変わっても、同じこういうタイプの相手だと、やっぱりうまくいかないんです」みたいな、どうしても苦手なタイプみたいなのを抱えてることもあります。どんな人でもトラブルを起こしやすいとか、葛藤を起こしやすいタイプの人もいたりします。もし、何度同じ失敗をしても人間関係がうまくいかないという状態があるとすると、まずステップとしては自分の癖や課題を認識するってことがすごく重要で、まずここからやらないと、いきなり多様な相手を理解するというのは難しいです。まず自分のことを深く理解できたら、相手がどう考え、どう感じているかを、次のステップで理解していく。


ここまではすごく当たり前のことなんですけど、私がすごく重要にしてるのは、そういうステップを踏んでいくことだけではなくて、「将来的にどんな自分になりたいですか」というのを皆さんに描いてもらった方がいいなと思うんですね。 例えば「常に穏やかで思いやりを持って人と接することができる自分になりたい」みたいな。ここのなりたい自分像は人によって全然違います。「どんな人からも好かれるような自分になりたい」と思ってる人もいれば、「自分の大切な人さえ理解してくれれば、他の人には理解されなくても構わない」というなりたい自分像を持っている人もいるし、「自分自身がマザーテレサのように常に慈愛を持って、どんな人でも受け止められるような人になりたい」とか人によって全然違うんですけど、ただこのステップを理解するだけではなくて、将来的に人間関係の悩みがなくなっていたり、コミュニケーションがうまくなっている自分ってどんな感じの人になっているイメージなのかというのを持つことも、すごく重要かなと思っています。



猪熊:ここから少し心理学的な話に入っていくんですけど、私は心理学科で心理学を学ぶときに、「性格って遺伝と環境、どうやって決まる?」ということを学びました。私が大学に行っていたのはもう20年ぐらい前だと思いますけど、そのときは遺伝説とか環境説、遺伝環境両方ある説とか、諸説ありますよみたいな感じだったんですけど、さらにこの20年ぐらいで研究が進んできています。正直に言うと、遺伝と環境、もちろん両方の要因の影響を受けるんですが、性格の大体半分ぐらいが親の遺伝と言われていて、親の遺伝でできているものというのは、持って生まれたものを良い方向に伸ばすってことしかできないですね。性格の半分は、生活とか環境の要因と言われていて、 周囲の環境の要因、親や兄弟、友達、学校、先生とか。この環境って、誰かということだけではなくて、何かトラウマティックな出来事、親の関わり方や、すごくひどい場合ですと虐待にあったりとか、友達関係でいじめにあったとか、そういったことが環境の中で影響を及ぼしてきたり。あとは自分自身の自分に対する自覚、コンプレックスとして、何か容姿に対するコンプレックスがあるとか、自分の家庭が貧困で劣等感があるとか、そういったことの環境も合わさって性格が決まると言われています。


周囲の環境の中でも、最近の研究の中で言うと、実は親の影響よりも友達の影響の方が大きいという風に言われていたりするので、どうしても小さい子を子育てしてて、親の影響が大きいと思うのもそうなんですが、それよりはどんな友達に恵まれる、どんな友達からどんな風な影響を受けるかの方が、実は性格に及ぼす影響は大きいと言われています。 



猪熊:もう少し細かく見ていくと、性格の中にいろんな気質とかタイプがあるじゃないですか?その中で、この濃いオレンジが遺伝の影響を受けやすい、遺伝の影響がどれぐらい受けるかで、薄い黄色が環境の影響をどれぐらい受けるかということで、その性質によっても遺伝と環境、でもざっくり見ると大体半分ぐらいなんですけど、例えば論理的推論能力、いわゆるロジカルさみたいなところとか、あと空間性知能、空間的な認識とか、ロジカルさとか空間性知能みたいなものは、実は環境よりも遺伝の影響のほうが圧倒的に大きいと言われています。あとは大体半分ぐらいなんですけど、若干環境の要因が大きいところで言うと、言語性知能、言葉できる能力、これは環境の影響が大きかったり、あと自尊感情ですね。これは自分らしさとか自分の自信にも関わってきますけど、こういったものは実は環境の要因が大きいと言われています。 



猪熊:今回エニアグラム性格診断をやってもらいました。無料でできる性格診断はいくつかあって、今回はエニアグラムにしたんですけど、これ以外にもMBTI診断(16Personalities)といって、16の性格タイプを分けた、無料でできる診断もあります。 転職サイトとか、転職するときの性格診断でもそういうのが使われていたりします。今回使ったのはエニアグラムと言われるもので、人間のタイプを9タイプに大きく分けるという性格診断をやっていただきました。 無料でできる性格診断も面白いので、色々やってみるのもご自身を理解するにはいいかなと思います。


エニアグラムって何かと言うと、ある程度性格って特定の自我(気質)から形成されて、人間を生まれながらにして9つの気質タイプに分け分けられるという考えに基づいた性格応用心理学です。エニアグラムの特徴としては、エニアグラムのタイプ自体は、基本的には一生変わらない。 その持っている気質自体は変わらない。ただ、それが成長していくことはあるよという考え方をします。特にエニアグラムの中で言うと、神経伝達物質と言われている、いわゆる脳の働きに影響を受ける性格のタイプなので、皆さんもすごい答えづらかったと思うんですけど、自分が20歳以下だったときにどうだったのかを考えるという形で答えていく。ここに結構答えづらさがあるんですけど、小さい頃から持っている気質というのを振り返って、成長してると変わっちゃってることがあるんですけど、振り返って考えていただくことによって、自分の元々の性格タイプがどれで、それは成長して、今このタイプに近くなってるのかなという風に振り返ってもらうために、元々のタイプを振り返って使うような性格診断になっています。大きく9つのタイプに分かれていて、このラベルだけに引っ張られるとちょっとわかりづらいところもあるので少し追加してあります。ちなみに私はタイプ1で、完璧、正しくあろうとする人です。この後、1つずつ説明していきます。


エニアグラムの面白いのは、この9つに分かれ、それぞれの性質があるということもそうなんですけど、自分のタイプがどういうものかということを深く理解していただきたいんですが、例えば、人間関係で困ってる相手、上司とかパートナーや友人がもしかしたらタイプ1かなとか、タイプ2かもなと思いながら聞くことによって「だからああいう行動を取るのね」みたいなことがわかることもありますし、それだけじゃなくて、ここ線があるでしょう?(対角線)これは後で説明しますけれども、例えば、タイプ1の私の完璧主義者が どういう風に成長すれば人間的な成長を遂げられるかということがエニアグラムの中では示されています。どういう要素を追加していけばいいか。そこまで深く知ると結構面白いんですけど、今日はまずベースのところをお話ししていきたいと思います。


他にも、完璧主義者のタイプ1の中にも、 右ウィング、左ウィングという翼みたいに、タイプ1の人の中でも、タイプ2の傾向が強いタイプ1の人と、タイプ9の傾向が強いタイプ1の人に分かれたりします。 元々持っているのは1なんだけど、隣り合う人というのは、1の中でも2の要素が強い人のことをタイプ1の右ウィング、右側に翼が生えてる人と言います。例えばタイプ2の中で左ウィングの人は、完璧主義者的な要素も持っている人とか、達成者的な要素を持ってる人っていうことで、隣り合ってる数字のところも聞くと面白いかもしれないです。



猪熊:タイプ1は完璧主義者ですね。私もこんなタイプですけど、今はあんまりそんな感じじゃないんですが、本当にこの名の通り、完璧でありたい人。

キーワードとしても、理想、正義、几帳面とか。長所としては現実的でバランスが取れているし、責任感が強いんですが、短所としては、完璧じゃないと許せないみたいな気持ちがあるので、融通が利かない、問題を深刻に考えすぎるというところがあったりします。

コミュニケーションに悩みやすいポイントとしては、自分から進んで仕事とか責任を引き受けすぎてしまって、パンクしちゃったり。どんなに頑張っても、 満足がいかない。完璧にできてないってことで、なかなか充実感や満足感を得られづらかったり。他人も自分と同じぐらいきちんと考えてないと納得がいかない、満足がいかない、人のあら探しをしてしまうとか、 割とそういう特徴があったりします。



猪熊:タイプ2は献身家の人ですね。奉仕・献身とか、看護師さん、助産師さん、ヘルパーさん、ソーシャルワーカーさんとか、献身家はタイプ2の方が多いです。愛情深く、人のために尽くす ということで、すごく感受性が豊かで面倒見が良かったり、誰かのための力になろうという気持ちがすごく強い優しい人が多いです。短所としては、頼まれると断れないとか、人間的成長が浅い人だと尽くした見返りを求めてしまうということがあります。人から頼まれたときに断れない人が多いので、人のために働きすぎて自分のやりたいことがわからなくなったり、 思いやりを持って接していこうという気持ちが強くなりすぎると、自分の本当の感情が分かりづらくなることがあったりします。振り回す相手によっては、相手に振り回されすぎてしまうこともあります。 



猪熊:タイプ3は達成家なんですけど、成功を求める人、目標を達成する人。タイプ3の人は、本当に成功する人、実際に目標を達成する人が多いというところがあります。頭の回転が早くて行動的で、楽天的で愛想が良かったり。短所としては、見えっ張りだったり、他人の評価を気にしすぎることもあります。タイプ3の中でもいろんな人間的な成長があるんですけど、人間的成長の浅い人だとナルシストな人、自分のことが好きで見栄を張っちゃう人が、タイプ3に多かったりします。自分の掲げた目標に対してすごいコミットメントできる人がタイプ3の人って多いので、考えて動き回ってるんですけど、1つのことに集中してしまうと周りが見えなくなったり、集中して突っ走りすぎて周りがついてこれないみたいなことで、コミュニケーションで悩みやすくなってしまったり。自分より優秀な人と比較されると、それだけでプライドが傷ついて落ち込んでしまったり。人を信用できなくなってしまうと、 猜疑心がすごく高くなってしまって猜疑的になってしまうっていう傾向もあったりします。 



猪熊:タイプ4は芸術家の人ですね。私はタイプ4の友達も多いんですけど、すごく繊細で美的感覚があって、自分に嘘をつかない。アーティストタイプで、個性がしっかりあって、特別な存在であろうとする人です。一方で、周りからは変わった人って思われたり、なかなか理解してもらえないみたいな葛藤や悩みを抱えやすいタイプであったりもします。 短所としては、突然現実逃避することがあったり、人と一定の距離を保とうとするような人も多いというような傾向があります。 コミュニケーションで悩みやすいポイントとしては、アーティストをイメージしてもらったらわかると思うんですけど、好き嫌いがはっきりしていて、嫌いな人と喋るのが苦手だったり、でも好きな人とはものすごく仲良くなれたり。自分が特別な存在なので、対等な関係を結んでいくのが苦手だったり。 他人からの批判を受け入れることとか、他人の正しいことを認めること、自分なりの美意識があるので、その他人の持っている正しいことを認めるのがなかなか難しいという悩みを抱える方も多いタイプです。



猪熊:タイプ5は研究者ですね。静かに観察しながらいろんな情報収集をして自分で分析したり、探求したりするのが好きな人ですね。いつでも冷静な判断ができて、洞察力が鋭い。短所としては、自己表現が苦手で自分の世界に没頭しすぎるというところがあるんですけど、自分で没頭していろんなこと探求できちゃうので、コミュニケーションで悩みやすいポイントとしては、他人と共有して物事進めるのがちょっと苦手だったり、会議の場で発表するときに、自分の中で悶々と考えること得意なのでアウトプットするのが苦手だったり、人から見たときに感情表現が分かりづらい方が、タイプ5は多かったりするので「あの人ちょっと何考えてるかわからない」とか「冷たい」って思われてしまって、他人が接しづらいと感じられることが多く、そういう悩みを抱えることが多いタイプですね。




猪熊:タイプ6は現実家。いわゆる日本人に多いイメージがありますけど、真面目な人ですね。安全を求め、慎重に行動する人ということで、長所としては、期待に応えようと精神誠意を尽くして仲間思いなんですけど、短所としては、疑い深いとか、頼れる人がいないと不安になるみたいなところがあります。 コミュニケーションに悩みやすいポイントはかなり強めに書いてありますけれども、どちらかというとすごく真面目で堅実な人がいて、安全でいたいという気持ちが強いので、 攻撃的な態度で相手に出られたりすると、フリーズしちゃったり、逃げ出したくなったり。規則とかルールを守るのはすごく得意なんですけど、規則とかルールとかない環境だとすごく苦手意識を感じたり、なるべく指示を出してくれた方が安心するので、指示を出してくれる相手がいるといいんですけど、その頼れる人を探して依存してしまったり、そういったコミュニケーションの悩みを抱えることが多いタイプです。



猪熊:タイプ7は楽天家の人なんですけど、この名の通り、楽しさと刺激を求めて冒険する人ということで、なんでもこなせる万能さとか、プレッシャーの強さがあるんですけど、すごく楽しいことを人生の中とか、性格の価値判断の中で大事にしてるので、自分を甘やかしたり、1つのことが長続きしないみたいなタイプがあったりします。 この楽天家の人が悩みやすいところで言うと、「楽しいからいいじゃん」みたいな感じで喋ってしまって、思いつきで喋って周囲を圧倒させたり、ちょっと都合の悪くなった人と関わりたくないみたいな思いを持ってしまったり、思いつきで行動することが多くて、他人の信頼を落とすことがあるというところで悩むことがあるタイプです。



猪熊:タイプ8が統率者なんですけど、いわゆるリーダータイプ。非常にパワフルで、リーダーシップを持った方に多いタイプですね。自信に満ち溢れた親分肌。有言実行とか、姉御肌とか兄貴分とかになるような人は、タイプ8の人が多いですね。短所としては、お世辞が言えない、他人のミスを許容できないみたいなことがあります。このタイプ8の中でも、人間的成長が浅い人は、結構恫喝しちゃう。親分とかリーダーみたいなイメージが悪い方に出ちゃうと、相手を恫喝して怖がらせてしまって、相手を萎縮させてしまうことがあったり、人の話を寄り添って聞いてあげて褒めてあげるというのは苦手で、「これはこうすればいいじゃん」みたいなことをはっきりと言いすぎる。ちょっと行き過ぎると、自分の思うように人を動かしたいと思ってるという風に思われてしまうとか。そういうことで悩みやすい方が多いと思います。



猪熊:タイプ9の調停者とは、いわゆる平和主義者みたいなイメージが強いと思います。調和を願う平和主義者と書いてありますけど、長所としては、誰とでも仲良くできる、人の気持ちを理解できるというところがあって、逆に言うと、人に合わせすぎてしまうことがあったり、変化に対応していくのが苦手というのがあります。自分を表現していくというより、穏やかに平和に過ごしていきたい気持ちがあるので、「自分の意思を表明しなさい」とか、「リーダーシップを発揮しなさい」とか言われてしまうと萎縮してしまう。空気が読める人が多いので、周りに同調しすぎてしまうとか、人との争いを避けるために優柔不断になってしまうとか、割とそういう悩みを持つことが多いかなと思ったりしています。



猪熊:これがざっくりしたタイプ9の分類です。皆さんの中でも2つとか出ている人もいるので両方あるかなと思いますけど、昔の20歳以下とか子供のときにどっちの方が強かったかで、どっちが中心かなというのは少しわかるかもしれないです。

タイプ9つの中でいろんな分け方で3タイプずつに分かれるんですね。タイプ1・9・8の人は割と本能(腹)で動くことが多く、2・3・4の人は感情(心)で動くことが多い人と言われていて、5・6・7のタイプの人は、思考(頭)で動くことが多い人という風に言われています。ミックスされてるということもあったりするので、何かを中心にしてるはずなんですけど、成長していく人ってどんどん他のタイプが融合されて統合されていくんですよ。人間的に成長してる人というのは、割と他のタイプと、 確かにそういう側面もあるなっていう風に感じられるのかなと思います。 


人ってみんな違うことが当たり前で、違うことは悪いことでも、間違ってるわけでもないんですけど、違うからこそぶつかる部分もあったり、違うからこそ分かり合えない部分もあったりするんですけれどもでも違うからこそ補い合ったり、成長できる部分というのも大きいのかなという風に私は思っています。 

人生の中で、様々な人間関係の中で、様々な感情を味わって、自分と他者との違いを学んで、時には葛藤したり、悩んだりしながら、それを乗り越えていくことで人間的には成長していくのかなという風に、コミュニケーションってそういうことなんだろうなという風に考えています。


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